2026年9月16日から18日まで、東京ビッグサイトで開催された「第35回 2026知財・情報フェア&コンファレンス」に参加しました。今回は、出展者が170社・団体以上、総来場者数も1万5千人を超えており、出展者数、来場者数ともに2025年を上回っています。特許調査・分析から知財管理、知的財産の事業活用まで、幅広い内容が紹介されていました。
生成AIを知財業務にどう組み込むかが、今年の大きなテーマのひとつでした。特許情報の検索・分析を支援するAI機能に加えて、蓄積された知財情報を整理し、次の検討につなげるサービスが紹介されていました。MCPサーバ※を活用して生成AIと特許データベースを連携させ、生成AIとの対話を通じて特許情報を検索・取得する提案も見られました。普段用いている生成AIに特許データを連携させ、調査や分析で活用しようとする動きとして注目されます。
もう一点注目したのは、知財・無形資産の可視化とその活用です。特許情報から競合企業の技術領域や自社の強みを把握し、事業戦略に結び付ける、いわゆるIPランドスケープの分析例が紹介されました。また、知財への投資とその価値を捉えようとする展示もあり、知財情報を単に権利の取得・維持管理に関わる情報にとどめず、自社の将来を考える材料として活用する動きが見られました。
こうした展示を見ていて、改めて感じたことがあります。特許調査においては、便利なツールを使うことと、調査目的に合った結果を得ることは同じではありません。例えば、出願前の先行技術調査、他社特許を踏まえた事業上の検討、技術動向の把握では、確認すべき情報や結果の読み方が異なります。生成AIの活用が広がる今こそ、何を明らかにしたいのかを定め、技術内容を理解したうえで情報を見極めることが重要だと考えます。
当社ではお客様の課題に応じて調査範囲と調査手法を設計し、収集した情報を研究開発や事業の検討に活用しやすい形でご提供します。特許・技術情報の調査や分析について、お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
※MCP(Model Context Protocol)サーバは、生成AIと外部システムをつなぐ連携基盤。MCPという標準規格に対応し、社内文書やデータベース、業務アプリケーションなどの情報や機能をAIから利用できるようにする。1
1 Model Context Protocol Project、 “What is the Model Context Protocol (MCP)?”
https://modelcontextprotocol.io/docs/2026-07-28/getting-started/intro(2026年9月26日閲覧)