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コラム「危険体験・体感教育」の意義を改めて考える(技術研修センター クレーン教習所 井手中 健司)

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■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■

~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~

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「危険体験・体感教育」の意義を改めて考える

技術研修センター クレーン教習所 井手中 健司

労働現場における設備や環境、作業方法の改善は、労働災害の減少に繋がりました。しかし、

一方で、数十年前のように労働災害が多発していた状況では、災害は決して他人事ではない

深刻な出来事として認識していましたが、災害発生件数の減少に伴い、災害に直面するとい

う経験自体が稀なこととなっています。また、それが労働者の危険に対する感受性の低下を

助長している、ということも指摘されています。

それに加えて、作業環境や設備の安全化の進展に伴い、危険要因が潜伏化してしまい、

「職場で働く人にとって、何が危険なのか、どのようなことをすると危険なのか、が分かり

にくくなってきている」というお客様の声も多数いただいています。

危険体験・体感教育とは、職場に存在する危険を具体的に示し、身近な危険を直感的に理解

させるものであり、座学における主に知識等を与えるための教育とは違い、観念としてでは

なく、経験として安全衛生を学ぶことであり、それを通して作業現場における労働者の経験

不足を補い、個人の安全意識の向上に寄与しようとするものです。

危険体験・体感教育の目的は、職場に存在する様々な危険を具体的に示し、「見て・聞いて

・感じる」という人間の基本的な働きを通じて直感的な理解を促し、危険感受性を高めるこ

とにあります。教室の中で、教科書を使って学ぶのではなく、経験・体験として学ぶ「体験

・体感教育」が、この中心的な柱となります。

単なる知識としてではなく経験・体験を通じて学ぶことによって、経験不足を補い、安全意

識の向上を図るとともに、安全技能の伝承にも効果を発揮すると期待されます。

私たちは、これらを実現するため、体験者の想像力を刺激し自発的な「気づき」を促すとと

もに、効果的で実践的な災害防止対策へと体験者を導くための教育を行っております。

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■■■ オススメ研修のご案内 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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□ 危険体験・体感教育

https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailtech2023.php?23296

【日 時】複数回開催しておりますので上記URLご参照ください

【会 場】技術研修センター(兵庫県加古川市)

【狙いと効果】

https://www.kobelco-hrd.com/mcourse07.php

● このコースは受講者自らが体験する“体験教育”と、インストラクターのデモを通して災害の

    怖さを実感する“体感教育”により、危険を疑似体験し、座学のみでは得られない、安全への

    感性を高めることができる内容となっています。

● 経験の浅い若手社員はもちろん、作業に慣れて危険の感受性の低下が懸念されるベテラン社

    員も、安全な装置を使用し効果的に安全について学ぶことができます。

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