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経営を担う人材の育成(講師 水口征樹)

■■■ KBP講師のお役立ちコラム(講師:月替)  ■■■
~KBP講師が人事担当者様・ビジネスパーソンの方々へ役立つヒントをお伝えします~
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近年、お客様とお話させていただくと「経営人材を計画的に養成したい」「次世代を担うリーダーを早期に育成したい」というニーズをよくお聞きします。

複雑でなかなか先が見通せない事業環境の中、個人・組織ともにより高度な知識やスキルが必要とされ、専門化していくことが求められております。このような状況下において全社ビジョンを示し、束ねそして導いていく人材が求められていることが背景にあると思われます。

私自身、前職の信用金庫ではお客様の直接の窓口である融資担当として数多くの中小企業経営者の皆様とお付き合いさせて頂きました。そして現職では次世代を担う経営者育成のアクションラーニングを企画・実施し経営人材育成に深く携わっております。上記の経験と知験を踏まえ、特に次の3つの要素が経営人材には求められるのでは?と考えております。
1.経営に対する思い
2.課題設定能力
3.コミュニケーション力

1.経営に対する思い
まずは、ご自身が経営に携わることで何を目指したいのか、ゆるぎないビジョンを持つことが必要です。経営を通じて組織や自身がどんなありたい姿に到達したいのかを明確にし、そのゴールをメンバーと共有することが求められます。経営は意思決定の連続であり、目指すべき姿・目的が定かでないと判断の基準や拠り所が曖昧になり、行き当たりばったりの意思決定になってしまいます。また、これを支える経営観や哲学を持っておくことも必要でしょう。これまでお付き合いした経営者には、教養に長けている方が多く、これを参考に自身の経営哲学を常に磨き続けておられました。

2.課題設定能力
経営人材には課題を解決する能力よりも課題を発見・設定する力が求められます。目標が上位から与えられ、その達成に向けてスケジュールを組み、様々な方法を駆使してその解決に当たることよりも、その目標自体やその上位概念である「ありたい姿」「ビジョン」の設定・実現に向けた中核課題を様々な現象の裏側からパースペクティブ(様々なものの見方・考え方・視点)と洞察を持って定義し、将来展開を組み立てる力が必要とされます。

前職で融資のご相談を受けた際、「お金」という経営にとって重要な経営資源の調達の場面で、融資条件の細かな話に延々終始する方と経営課題から紐解き何故今このタイミングでこの額の融資が必要か、その効果は経営課題にどれだけのインパクトを与えるかストーリーを持って語られる方がおられたことを思い出します。融資担当として心を動かされる、興味を引くのは当然後者の経営者のお話でした。

3.コミュニケ―ション力
経営人材はメンバーの力を引き出しながら、組織の目的・目標の達成に導くリーダーという側面もあります。そこで発揮が期待されるのが「リーダーシップ」ですが、これを私達は「影響力」とよく定義します。経営人材は、リーダーシップ(影響力)を発揮しながら、「人を動かす」ことが求められます。そのために高度なコミュニケーションが必要となってくるのです。またその対象は多岐に渡り、社内だけでなく、社外(お客様や協力企業他)にも広く深く及びます。研修でお会いし、後々経営幹部になられた方々に共通していたのは、人脈づくりも戦略的だったことです。人は誰しも気の合う人たちと長い時間を共にしたいと考えます。ですが、コミュニケーションに長けた経営者の方は、気を遣う目上の方や自身とは違った視点や思考を持つ方と意図的に時間を作って会い、ご自身の経営者としての幅や深さを養い、ビジネスの相手として友好的な関係を構築されています。

以上、経営人材に求められる思いや能力について自身の考えを3点ご紹介しましたが、他にも様々な、知識やスキル、そして態度が必要になります。また、これらに加えて、早くから経営に近い職務経験や権限委任は必須です。本当の学びは経験や仕事そのものから多く生まれます。そしてチャレンジすることを奨励し、失敗に対して寛容な組織文化も企業全体として同時に育てていく必要があるでしょう。

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★コラムと関連する研修紹介
戦略立案トレーニングコース(SPTC-AD)

研修日程等詳細はコチラ↓↓↓
https://www.kobelco-hrd.com/coursedetailbiz2022.php?22037

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